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多汗症改善GUIDE|第2回目 [多汗症を治す方法]

■エレベーターでの悲劇


高校生の時の話です。


私は、学校帰りに、母のおつかいで
都内のあるデパートに買い物に寄りました。


平日の午後ということで、デパートは空いていました。


目的の売り場は、8階。


私が、エレベーターに乗り込むと、続いてギャル系の
女の子2人がペチャペチャ話しながら乗って来ました。


扉が閉まり、私が暑さで、額や脇から流れ出る
汗をタオルで、せっせと拭いていると


突然、茶髪パーマに派手なワンピース姿の
女が、鼻をつまみながら言いました。


『なんか臭くね?』


手鏡を見ながら、つけまつ毛をいじっていた
連れの女も、クンクンと鼻をピクつかせて


『マジ臭いんだけど!やばくない?』


そう言って、こちらをチラリと見ました。


彼女達の他に、乗っているのは私だけ。


私は、うつむいたまま


『汗よ・・・止まってくれ・・・』


そう念じ続けました。


気持ちとは裏腹に、私の体温はさらに上昇し
手のひらが、じっとりするのを感じました。


『あり得ないんだけど!』


彼女達は、そう言い残し、6階で降りて行きました。


私は、汗を拭いたタオルをエレベーターの床に叩きつけ


『お前のせいで!お前のせいで!』


やり場のない怒りに震えながら、叫びました。


『この厄介者!お前なんて、お前なんて
体から全て抜け出て、なくなればいいのに!』


私は「汗」に向かって暴言を浴びせかけていました・・・




まったく「汗」って、本当に必要なのでしょうか?
一体何のために、あんなに出てくるのでしょうか?


今日は、まず、憎っくき「汗」が出るメカニズムと
「汗」の正体について、探っていきたいと思います。


「汗」とは?


汗は、皮下組織内にある「汗腺」から分泌されます。


「汗腺」は、全身に、およそ200万~500万個あります。


しかし、このすべてが汗を出すわけではなく
汗を出す「能動汗腺」の数は、環境や人種によって違います。


ロシアなど、寒い地域に住んでいる人は平均180万個
日本人は、平均230万個ほどで、フィリピンなど
暑い国の人は、平均280万個と言われています。


このように、汗腺の数が、環境によって違うのは
汗が、体温調整の役割を持っているためです。


■なぜ汗は出るのか?


「汗が出る理由」は大きく2つあります。


(1)まずは「体温調節」です。


発汗をコントロールしているのは
脳の「視床下部」と呼ばれる部分。


この「視床下部」が体温の上昇を感知すると


神経系を介して「皮膚血管」を拡張させ
皮膚での熱放散が促進されると共に
「汗腺」が刺激されて「発汗」が促されるのです。


こうして、起きている時も、眠っている時も
自分の意識に関わらず、私達の体温を、常に
37度弱位の一定の温度に調節してくれています。


つまり、汗をかくということは、まず
「体温調節」という非常に重要な役割を
果たしてくれているということです。


『暴言を吐いて、ごめんよ・・・』


私は「汗」に少し申し訳ない気持ちになりました。






(2)次に「精神的な興奮」による発汗作用です。


私達は「緊張」や「恐怖」した時に汗を出します。


・人前でスピーチをする時
・片思いの相手に話しかける時
・受験などで気持ちがたかぶった時
・苦手な上司や先輩を目の前にした時
・ウソや隠し事がバレそうな時


など「手」や「足」に、じっとりと汗を感じます。


「手に汗握る興奮」なんて表現もありますよね。


もともと、手のひらに汗が出る仕組みは
人間に進化する前の「猿」にルーツがあると言います。


山や森、平原などで生活している猿は
獲物を捕まえる時や、外敵から逃れる時
木から木へ、手を巧みに使って移動します。


ちょっと手を滑らしたら、命を落とすかもしれない
高い場所を、命綱もなしに動き回るためには


手が乾いていては滑りやすく、大変危険なのです。


つまり「興奮」状態で、汗をかく理由は
「滑り止め」だったということのようです。


『いや、俺、木登りしないし・・・』


私は、これを知った時、呆然としました。


地上での生活を選び、命を狙う天敵も周りにいない
安全な環境に住む、我々人間にとって、もはや
「滑り止め」は不必要な気がしてなりません。


せめて、汗が出るのは、本当に命にかかわる
「土壇場」だけにして欲しい・・・


そう祈らずにはいられませんでした。


手汗などに悩む「多汗症」の人は、自律神経の失調により
精神性の発汗をつかさどっている交感神経の働きが
普通の人より「過敏」なのだと言われています。


つまり、神経が常に「緊張」を感じているため
体が反応して、日常的に多くの汗をかくのです。


■三種の汗腺と体臭


もう少し、詳しく「汗腺」について見てみましょう。


汗腺には三種類あります。


(1)エクリン腺


三つの汗腺の中で、最も多いのが「エクリン腺」で
口唇とまぶた以外のほとんど全身の皮膚組織にあって
特に「手のひら」「足の裏」「額」に集中しています。


私達が通常、暑い時や緊張した時にかく「汗」は
この「エクリン腺」からの分泌を指しています。


辛い物を食べた時に出る汗も同様です。


エクリン腺は「体温調整」「皮膚の乾燥防止」
「腎臓機能の補助作用」などの働きをしています。


エクリン腺から分泌される汗の成分は
99%が「水」で、1%が「塩分」(塩化ナトリウム)です。


99%が水なので、分泌された汗自体は、ほとんど
臭わないのですが、足の裏などは、蒸れやすい
環境のため「細菌」が繁殖して臭いを発します。


エクリン腺から分泌される汗は、通常1日に1.5~2L
真夏や梅雨時には、1日に3Lと言われています。


「多汗症」の人は、自律神経のバランスの乱れ
などによって、この「エクリン腺」からの分泌量が
普通よりも多いことが、その症状の原因です。




(2)アポクリン腺


アポクリン腺は「ワキの下」「陰部」「肛門」
「乳首」「耳の中」などの部位に存在します。


アポクリン腺は、思春期以降に活発になり始め
フェロモンのように異性を惹きつける働きがあります。


「ワキガ」体質の人は、脇のアポクリン腺の数が
普通の人よりも多いということが、症状の原因です。


欧米人に多い「ワキガ」は、日本人では5~10%程度で


その臭いは、日本では一般的に嫌われる傾向にあります。


しかし、もともと動物の世界においては
このアポクリン腺から分泌される臭いで、異性を
惹きつけたり、仲間の確認をすると言われています。


アポクリン汗腺から出る汗は、粘り気があり
成分は、脂肪、タンパク質、糖質、鉄分、色素など。


この汗自体が「臭気」の強いものというわけではなく


分泌された汗が、皮脂腺からの脂分と混ざり、さらに
雑菌によって分解されることで独特の臭いを放ちます。


このように「多汗症」と「ワキガ」では、その汗を
分泌する汗腺も、汗の成分、臭いも違います。


しかし、私のように「多汗症」で「ワキガ」という
ダブルパンチな人も意外と多いと聞きます。




(3)皮脂腺


「皮脂腺」は、頭皮、額、耳の後ろ、鼻、胸、背中
陰部など、毛が生えている所には必ずあります。


皮脂腺から分泌される皮脂は、肌や髪の毛の乾燥を防ぎ
潤いを与え、肌を細菌や外敵から保護してくれます。


皮脂には「脂肪酸」など、酸化すると臭いの原因となる
物質が含まれているため、過剰に分泌されると体臭の
原因となったり、毛穴を詰まらせニキビができたりします。


「頭皮の臭い」などが、これにあたります。


■多汗症の原因と分類


このように、三種類の汗腺の中でも
「多汗症」の原因となる汗は
「エクリン腺」から過剰分泌されていて


その原因は「遺伝」による先天的原因や


「食生活」「ホルモンバランスの乱れ」
「精神的ストレス」「生活習慣病や疾患」
など、後天的原因が考えられます。


多汗症を、大きく分類すると


手掌多汗症、足の裏多汗症、えきわ(脇の下)多汗症
顔面多汗症、頭部多汗症など「局所性多汗症」と
全身に汗をかく「全身性多汗症」があります。


「発汗」そのものは病気ではなく、汗が多いから
と言って、体の機能には支障はありません。


しかし、多汗症の人の多くは


「周りの目が気になる」
「臭いが周囲に不快感を与えるかも」


と、深刻に悩むことになります。




_________________________________




今回は「汗のメカニズム」と
「多汗症の原因」について、お話しました。




次回からは、その原因を取り除き「多汗症」
を改善する、具体的な方法をお伝えしていきます。


巷には、多汗症対策として、さまざまな方法が
一般的に行われていますが、実は、それらには
恐ろしい「リスク」や「副作用」が存在します。


まずは、それらを知ることが非常に重要です。


そして、安全で、根本的な解決法を
ご一緒に探していきたいと思います。




それでは次回に。





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